残業レコード

あるサラリーマンライダーの栄光と苦悩の記録

ガルドシューズⅣのグリップ力

純粋にライディングのみに目を向けた時、レーシングブーツは最良な選択といえるだろう。しかしながら、バイクの操作および有事の際のプロテクションに特化して作られたその構造により、バイクを降りるとうんこ我慢してる人みたいな歩き方になってしまうし、スポーティなデザインは良くも悪くも目立ちすぎる。そのため、日ごろからTPOを大切にしている僕は、ちゃんと走りたいツーリングのときにはレーシングブーツ、近場を軽く走るようなときには格好よくかつ足に馴染んだエンジニアブーツと使い分けていた。

エンジニアブーツはとにかく格好いいわけだが、ソールが分厚すぎるのと、フラットじゃないのとで、どうしても操作性が悪い。ということで、ちゃんと走りたいときにも使えるし、歩き易くて、なんならある程度カジュアルな感じのやつを新調することにした。

そんな都合のいい要求を満たすブーツを探してネットの海を彷徨い続けた結果、辿り着いたのがクシタニのガルドシューズⅣである。 

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パッと見安全靴みたいにも見えるが、クシタニさんのガルドシューズⅣというライディングブーツである。見ようによっては渋い感じで、ライディングブーツよりは断然ナチュラルなのではないだろうか。

ソールもフラットなものを採用しており、ライディング時の操作性はよさそうである。

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ペタッとしていてなんだか滑りそうな見た目である。クシタニショップの店員さんによれば、なにやらゴムの配合が一般的なソールと違うようで、ハイグリップタイヤ的なあれらしい。

実際に使ってみたところ、ステップの上でもアスコンの上でも全然滑ることはなく、充分なグリップを有していることを確認できた。着用中に雨に降られたこともあるのだが、ある程度荷重をかけていれば問題なくグリップするようである。表皮に撥水加工した牛革を採用しているため、雨水が染み入ることもなく、突然の雨にも耐えうる仕様となっているのは、バイク専用ならではの良い点だろう。

このブーツ、ソールのグリップ力や撥水性能に加え、革自体がとても柔らかくできているのも大きな特徴のひとつと言える。この柔らかさのため、バイク用とは思えない歩きやすさを有している。これなら、万が一うんこがもれそうになっても、躊躇なくダッシュできるはずだ。

ただひとつ、このブーツに難点を付けるとすれば、その価格だろう。天下のクシタニ製品だ。なかなかのお値段がするわけである。

みんなに分かりやすいようにラーメン福*1で換算すると、普通のラーメン約70杯弱、特製ラーメン(チャーシュー麺)約50杯に相当する価格である。驚いたと思うが、クシタニとは得てしてそういうものなのである。

ちなみにラーメン福の僕のおすすめの食べ方については、まず特製ラーメンを注文するところから始まる。薄切りで大判のチャーシューで中太麺とたっぷり乗った野菜をこれでもかと包んで、一気にほおばるのが僕にとってのラーメン福の醍醐味なのだ。チャーシューを3枚消費したところで、卓上に設置されたスタミナ辛子を投入してすかさず味変をしよう。特製ラーメンはチャーシューが合計5枚のっているので、残りの2枚は味変後のラーメンとともに楽しもうではないか。ニンニクによる独特のコクのあるスタミナ辛子は、ついついたくさん入れてしまいがちであるが、意外と辛いので、入れすぎて腹を下さないように注意が必要だ。

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入れすぎると良くないとは分かっているものの、先日もついついスタミナ辛子を投入しすぎてしまった。ラーメン屋の床は油で滑りやすくなっていたが、ガルドシューズを履いている僕はダッシュでトイレに駆け込むことができた。

僕が愛用するFIVEのグローブ

僕はバイクに乗るときにFIVEというメーカーのグローブを愛用している。FIVEのグローブはデザイン、プロテクション、操作性、コスパどれを取っても優秀で、僕のバイクライフに欠かせない存在となっている。

今日はそんなFIVEの魅力を伝えるべく、僕が持ってるFIVEのグローブを紹介してみようと思う。

KANSAS

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まずはこのブラックのショート丈グローブだ。クラシックな外見を維持しながら、しっかりとプロテクターを内蔵しているのが特徴で、どんなバイクにも合わせやすい。手の甲に配したジッパーもデザイン的に少し差別化された感じでGOODである。

性能とはまったく関係ないが、このグローブは名前がちょっと洒落ていて、アメリカのカンザスの名を冠している。僕はこのグローブを着けてバイクに乗っているとき、遠い異国の地カンザスに思いを馳せるのである。

カンザスについては、なんとなく広大な大地のイメージを持っているが、せっかくなのでこの機会にカンザスについて調べてみた。そこで分かったのは、アメリカにはカンザス州とカンザスシティが存在しているということである。さらに、カンザスシティにはカンザス州にある方とミズーリ州にある方の2つのカンザスシティが存在しているようなのだ。

僕はこのグローブを着けてバイクに乗っているとき、いったいどのカンザスに思いを馳せればいいのだろうか。

WFX CITY WP

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ウィンターグローブであるが、普通に寒い。普通に寒いので、男は黙って電熱グローブを買おう。

手だけだと写真が寂しいのでニンジンを持たせてみた。どうにもしっくりこない。ニンジン特有のテーパーの強い形状が問題だろうか。

STUNT EVO

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夏用のメッシュグローブなので夏野菜の代表格のナスを合わせてみた。季節感あふれる良い組み合わせである。テーパーもニンジンより弱めだが、ちょっと全体的に太いせいか、やっぱりしっくりきていない気がする。

ちなみにグローブについては、親指がやたらデカい。ナスが入るんじゃないかってくらいデカい。

RFX2

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求めていたのはこのタイトでナローな形状だったようだ。トゲトゲが高いグリップ力に一役買っている。こいつといっしょなら、このままどこにだっていける、そんな気がしてくるから不思議だ。

僕の好きな夏のキュウリの食べ方は、なんといってもキュウリのたたきである。めん棒等で冷やしたキュウリをよく叩きつけ、手で引きちぎり、醤油とごま油をかければ完成する。調理の手軽さに加え、白ご飯にもビールにもあう万能料理ときている。シンプルかつ豪快。男の料理と呼ぶに相応しいだろう。

グローブの方はレーシングモデルだけあって操作性が抜群。ツーリングでも使い勝手が良いし、意外と手軽に使える万能グローブだ。


まとめ

夏は食欲が落ちがちだが、彩り豊かな夏野菜は食欲を掻き立てる。産地としては国産もいいが、カンザス州なんかはアメリカでも有数の農業が盛んな州らしいので、カンザス産の野菜もたまにはいいかもしれない。

今日紹介した野菜はビタミン、食物繊維、カロテン、鉄分どれをとっても優秀で、僕のヘルスライフに欠かせない存在となっている。

 

2019.7.18

 

DOPPELGANGERのライダーズギアハンガーで日常に手軽にバイクを取り入れる

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バイクウエアがだんだん増えてきたので収納をどうしようか考えていたところ、DOPPELGANGERからライダーズギアハンガーなるバイクウエア用のニッチなラックが出ていたので勢いで購入してしまった。

とても気に入ったので、今日はこのラックをみんなに紹介しようと思う。

収納力を検証!

ディスプレイを兼ねた収納というコンセプトの商品だけど、肝心の収納力はいかほどのものなのか。実際に僕のライディンアギアを置いてみたところ、しっかりとツボを押さえた作りをしていることがよく分かった。

大まかな仕組みとしては冒頭の写真にあるように3段の構成になっている。

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まず、上段にはヘルメットが2つ置けるようになっている。

写真のヘルメットは2つともSIOEIのMサイズ。見た目はまあまあギチギチだけど、下端が乗っかればいいので大きいサイズでもよっぽど乗るんじゃないかと思う。

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下段にはブーツが二足入る。ここはいわゆる普通の下足箱と比較して十分に高さが確保してあるので、丈の長いブーツも納まるのがバイクウエア専用設計ならではの良いところだろう。

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中段のジャケットを掛けるラック部分は5着分の耐荷重を見込んでいるとのこと。5着って言ったって、レザーかテキスタイルかで重さが全然違うとは思うが、オフィシャルサイトを見てみると耐荷重20kgとあったので、レザーでも大丈夫だ。通気性もバッチリである。

ただ、プロテクター入りのLサイズだと肩がちょっとはみ出ちゃうので、もうちょっと幅があっても良かったかもしれない。

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側面の片方は有孔パネルになっているので小物類を引っ掛けられる。専用フックも2個ついてくるが、より多くのものを引っ掛けたい場合には一緒にSカンを買っておくとよいだろう。

ライディングギアがディスプレイになる!

部屋が手狭なので写真だと伝わりにくいかもしれないが、自分で吟味したお気に入りのバイクウエアを飾ることができるのでかなり気分が良い。なんやかんやでこれが一番のポイント。

黒くマットに塗装されたフレームと濃い木目調天板で構成されていて、まあ、高級感とかは無いんだけど、バイクと相性の良いインダストリアルな雰囲気になっている。

何も考えずにものを置いて行っても、見栄え良いレイアウトでアイテムが並ぶように設計されているようだ。既存のもので、ここまで効率よくかつ綺麗にバイク用品をまとめるのはなかなか難しいかもしれない。

僕のようにガレージが無くても部屋の中に置くことで、生活空間の一部にバイクライフを手軽に綺麗に取り入れられる良い商品である。

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明日使えるバイクウェアコーディネート

突然だが、バイクに乗る時のあなたはどんな格好をしているだろうか。バイクウェアは普段着と異なり安全性、運動性、ファッション性など、求められる要素が多い。

ときに安全性や運動性といった機能的なものは、ファッション性と相反することが多い、これがバイクウェアの難しいところなのではないだろうか。

ここまで偉そうに述べたが、幼い頃の僕はファッションに疎かった。小5の頃、母が買ってくれたドラゴンボールTシャツを着ていて同級生の女子に笑われたことがある。

あのときはTシャツにプリントされたベジータさえも僕を笑っているように感じた。今思い出しても胸がギュッとなるほろ苦い思い出だ。

もうあの日の失敗を繰り返したくない。そんな僕はバイクウェアには結構気を使っている。今日は僭越ながら僕のバイクウエアをいくつか紹介しようと思う。

キメる夏

・アウター:AIR FRAME D1 TEX JACKET / DAINESE
・ボトムス:TODI SLIM JEANS / DAINESE
・グローブ:STUNT EVO / FIVE
・シューズ:ガルドシューズ/クシタニ

ダイネーゼ のメッシュジャケットを主役にしたコーデである。コーデはコーディネートの略語らしい。

ダイネーゼはカッコいいし、motogpライダーも身に付けている憧れのメーカーだ。ただし、なんといっても高い。高いけどダイネーゼを着てみたいという場合には、比較的手の出しやすい夏用のメッシュジャケットがオススメである。

時折、「それは本国製じゃない」とか厄介なことを言ってくるやつがいるけど、面倒なのでガン無視しよう。

ライダーの間では、ダイネーゼかアルパインスターズを着ておけば、なんか文句をつけづらい、そんな印象すらある。

スポーツ系レザー ジャケット

・アウター:クロームジャケット / クシタニ
・ボトムス:TODI SLIM JEANS / DAINESE
・グローブ:GPSグローブ / クシタニ
・シューズ:ガルドシューズ/ クシタニ

中間期にはスポーツ系のレザージャケットを積極的に着よう。各メーカーから似たコンセプトのジャケットが出ているが、クシタニさんのはスポーティ過ぎないデザインで、少し渋い感じが良い。

写真のジャケットはクシタニの中では廉価版の位置付けではあるが、生地の使い分けや立体的な形状により運動性は抜群である。これを着てはじめてバイクに乗った時は体の動きを邪魔させないその技術に衝撃を受けたことを思い出す。

衝撃といえば、ブルマが突然ベジータと付き合いだしたときには子供ながらに驚いたものである。最初こそブルマのことを「下品な女だ」とか言っていたくせにに、魔神ブウ編では息子に対して「ママを大切にしろよ」と語るほどの変わり様である。

ウィンタースタイル

アウター:ウィンターテックジャケット/クシタニ
・ボトムス:TODI SLIM JEANS / DAINESE
・グローブ:WFX CITY WP / FIVE
・シューズ:ガルドシューズ/ クシタニ

冬にもバイクに乗るために冬用のスポーツジャケットを新調した。このジャケットの生地は軽快で運動性に優れており、冬用ジャケットのゴワゴワとした動きにくいイメージを覆してくれる。インナーダウンと防風ジャケットがセットになっていることで、厳しい冬の寒さからライダーを守ってくれる。

コーデとき言っておきながら、バイク用のズボン、もといボトムスは一つしか持っていないので使い回しだ。もはやコーデもクソもないが、黙って見守ってほしい。

さて、ファッションに詳しい人ならここまでで気づいていると思うが、今回の写真にはギニュー特戦隊のポージングを取り入れている。ギニュー特戦隊はあのフリーザにも一目置かれるエリート部隊で、女性人気も高いキャラクターだ。

フリーザというやつはドラゴンボールの中でもかなりの強敵で、その名の通り冬の寒さのような冷徹さが特徴だ。あのベジータでさえもフリーザに敗北して死んでしまったほどである。

おっと、安心して欲しい。ドラゴンボールの世界ではシェンロンというバカでかい龍が定期的に願い事を叶えてくれるので、主要キャラクターが爆発とかしても生き返らせることができる。クリリンにいたっては4回も死んでいる。もちろん、フリーザに負けたベジータもちゃんと復活している。

テキスタイル戦闘服

・アウター:コンテンドジャケット/クシタニ
・ボトムス:TODI SLIM JEANS / DAINESE
・グローブ:GPSグローブ/ クシタニ
・シューズ:FUSION / SIDI

このテキスタイルジャケットは見ての通りかなりスポーティなデザインになっていて、着ているものの感情を昂らせてくれる。これを着ていると、まるで自分が強くなったような気がしてくるから不思議だ。生地が薄手でベンチレーションも付いているので春〜初夏および秋口に活躍してくれる。

ジャケット以外に目を向けると、HYODのD3Oプロテクターがギニュー特戦隊の戦闘服の肩のアーマーに似ていたので、それを大胆にあしらっている。

D3Oは両面テープで固定しているが、転倒時には吹き飛んでしまう可能性が高い。加えて、高速走行時にはバタツキが気になるので、素直にウエアに仕込むのが得策だろう。

肩のアーマーに目を奪われがちだが、頭部にも注目してほしい。ヘルメットには甥っ子に借りたスカウターを装着しているのである。スカウターの赤色が差し色になっているという上級者テクも憎い演出だ。

ちなみに、スカウターとは敵の戦闘力を数値化して表示してくれるアイテムである。今回のコーデで極限まで高まった僕の戦闘力を甥っ子に見てもらったところ、ヤムチャと同じくらい、とのことであった。

ヘリテージ系

・アウター:モーターサイクルジャケット
・ボトムス:普通のジーンズ
・グローブ:普通のグローブ
・シューズ:エンジニアブーツ

普段着で格好付けてバイクに乗りたい。そんな考えを持っていた時代が僕にもあった。当時の僕はライダースジャケットより断然渋いオイルドコットン派であった。

プロテクター入りのジャケットを着るようになったのは、万が一の転倒や事故が徐々におっかなくなってきたからである。

いつも亀仙流の道着を着ていた悟空だって、強敵のセル編の時にはちゃんと戦闘服を着ていた。戦闘服の動きやすさに感心していた悟空のように、着てみてはじめて分かることもある。

機能的な面はもちろんそうだけど、バイクウェアにはバイクウェアの格好良さがある。最近はそう思うようになってきた。

シェンロンのいないこの世界で

ギニュー特戦隊ベジータに殲滅された。

子供の頃の僕は、単純に戦闘力の差が出たんだと思っていた。だけど、今見返してみると、ギニュー特戦隊の面々はポージングで格好つけることばかりを気にしているのが分かる。

言い換えれば、彼らは普段着でバイクに乗っていた昔の僕のように、見た目を最優先させていたのである。戦闘服こそ着ていたが、そのマインドこそがベジータに負けた本質的な理由だったのかもしれない。いくら格好つけようとも、本来の役割を果たせないのはやっぱり格好悪い。

街を走っていると、かなりライトな服装でSSやメガスポーツに乗る人を見かけることがある。それも結構なスピードを出している。

彼らの場合、ファッションにこだわっているというよりは、自分の命を軽く扱っているだけかもしれない。戦闘力は、ヤムチャな僕よりずっと高いだろうけど。

僕たちの生きるこの世界にシェンロンはいない。ベジータのように何度も蘇ることはできない。

「ママを大切にしろよ」と言い残し、地球を守るために自爆したベジータは確かに格好良かった。だけど、それは漫画の話だ。生きて家族を大切にする。こっちの世界ではそれが一番格好いいに決まっている。

シェンロンこそいないけど、僕は世界中のライダーたちが世界でいっとー尊い命を大切にしてくれることを願う。

2019年11月16日