残業レコード

あるサラリーマンライダーの栄光と苦悩の記録

おっぱいマウスパッドのおっぱい部分を縦置Vツインエンジンに置換してみた

春雨が桜を散らし始めて、僕たちに出会いと別れの季節の訪れを合図した。激しく窓を叩く雨音が、あの人の別れの言葉をかき消してくれればよかったのに。

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週末の雨はサラリーマンライダーにとっては死活問題と言っていいだろう。平日に蓄積したストレスを解放すべくバイクに乗るはずの休日のプランが台無しになってしまうからだ。

そうなると、平日にも適度に心と体をケアしてモチベーションを維持してやることが大事になってくる。そんな我々のニーズに応えるオフィス用品の一つに、おっぱいマウスパッドというものがある。マウス操作時に手首の位置するあたりがおっぱい状に隆起しており、スナップの支点となることにより操作の安定感を向上させるとともに、疲労の軽減と癒しを与える画期的なアイテムだ。

しかしながら、男女共同参画社会が当たり前となった令和の時代において、このアイテムをオフィス空間で使用することには、それ相応のリスクがあることは想像に難くない。在宅ワークの文法を共用空間にそのまま持ち込んではいけないのだ。

そのような状況に対して「おっぱいがダメなら、それと同じくらい好きなものに取り替えてしまえばいいじゃない」という解決策が考えられる。異分野の協奏が、新たな価値を生み出すことは多々ある。なんなら、おっぱいマウスパッド自体もその類の発想に基づく事例なのだ。

今回、学生時代に培った3DCADスキルを駆使することで、おっぱいマウスパッドのおっぱい部分を縦置Vツインエンジンに置換することに成功した。



Moto Guzzi社のエンジンは左右のシリンダーが僅かにオフセットした配置となっていることが知られているが、偶然にもそのズレが右手首の角度と絶妙なマッチングをしていることが確認できる。

オフセットによる恩恵こそないものの、Ducati社のLツインやHarley-Davidson社の狭角Vツインにも展開することができるため、様々なライダーに訴求する可能性を秘めている。

今後の課題としては、疲労及びストレス軽減に最適なシリンダーバンク角についての解析的検討や、シリンダー部分の素材や塗装に関する耐久性能の検証などが挙げられる。

本開発の実現により多くのライダーの雨季ストレスが削減され、近年問題となっている精神疾患による社会的損失の解消や、持続可能な社会の発展に貢献することが期待できる。